仏教学術振興会は、仏教の学術振興の援助を目的とする財団法人で、昭和40年に設立されました。設立後、昭和33年より始められていた『大正新脩大蔵経』全100巻の「索引」を作成するという、当時としては画期的な仕事を資金面で援助してきました。諸方面より拠金をつのり、全45巻(50冊)の「索引」出版が完成したのは平成3年のことで、30年間にわたる大事業でした。
しかし時代は急激に進展し、ITの発展と共に、各国で諸「大蔵経」がデータベース化され、我が国の『大正新脩大蔵経』に対しても、索引のみならず、データベース化が強く要請される時代となりました。そこで本財団はその活動の一部として「大蔵経データベース化支援募金会」を創設し、『大正新脩大蔵経』の図像部を除く、文字の部85巻のデータベース化、という大事業を支援することになったものです。
幸いに皆様のご理解とご協力を頂き、募金活動も順調に進み、それに応じてデータベース化の具体的な作業を行っている「SAT」(大蔵経テキストデータベース研究会 代表:下田正弘)も積極的にその仕事を進めております。
お力添えを頂きました皆様に、この場をお借りしまして、あらためて御礼申し上げますと共に、更なるご理解・お力添えを賜りますよう、お願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。