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令和6年(2024)度一般財団法人仏教学術振興会研究助成募集要項

1.趣旨
  仏教学術振興会は、仏教の学術的研究を振興する目的をもって、昭和40年に設立された財団法人です。設立後、昭和33年より始められていた『大正新脩大蔵経』全100巻の「索引」作成という、当時としては画期的な仕事を特に資金面で援助してまいりました。全45巻(50冊)の「索引」出版が完成したのは平成4年のことであり、この大事業完成にいくぶんかの寄与をなしえたことを本財団は喜びとしております。
 しかし時代は急激に進展し、ITの発展と共に、各国で諸「大蔵経」がデータベース化され、我が国の『大正新脩大蔵経』に対しても、索引のみならず、データベース化が強く要請される時代となりました。この仕事を遂行したのは「大蔵経テキストデータベース研究会」(SAT)ですが、多額の資金を要する事業でありました。そこで、本財団は、平成12年に「大蔵経データベース化支援募金会」を創設し、その事業を支援してまいりました。おかげさまで、SATのデータベース化は平成18年に完成し、世界の学界において使用されております。更に、平成19年にはSAT大正新脩大藏經テキストデータベース2007版 (SAT 2007)がWEBで公開され、2012版・2015版・2018版とバージョンアップされ、世界の学界において広く使用され、現在も種々のデータと連係し、進化しております。 こうして本財団は『大正新修大蔵経』と深く関わってまいりました。そこで、今回、本財団はSAT大蔵経データベースの更なる進展および活用した研究、現代世界の思想・宗教状況を未来に建設的に開いていく分野の研究、研究成果の公開発表、重要な学術研究の成果発信の助成を公募し、研究費を助成いたします。
 
2.研究分野
  以下のような広く新鮮な仏教研究を公募し、助成する。
【a】.SAT大蔵経データベースを直接の資料として用いた研究。
【b】.世界の思想・宗教状況を未来に向けて建設的に開いていく気鋭の論考。
【c】.仏教研究成果の公開発表、重要な仏教学術研究の成果の発信
なお、【c】については別記の条件を満たすものとする。
 
3.募集対象者
  修士号以上の学位を持ち、斯学に関心のある研究者および団体。
 
4.研究計画と助成額
  研究計画は、申請者が主体となって行う研究で、原則として、令和6年度内に研究計画が達成され、成果をとりまとめられるものとする。
但し正当な理由があると認められる場合には、申請により、若干延期することができる。
助成額は、前記期間内における研究の実施に直接必要な経費とし、数名に対して総額300万円支給する。
研究分野【a】・【b】については原則1件30万円とする
研究分野【c】については選考により助成額1件100万円を上限とする。
助成人数・助成額は応募者の状況に応じて、選考にて決定する。
 
5.申請に関しての注意
  研究分野【a】・【b】の研究成果報告論考の提出期限・字数制限および注意事項
申請に関しては、本財団指定の申請書をホームページよりダウンロードして、記入の上提出のこと
(1)原則として令和7年(2025)3月31日締め切り。
(2)おおよそ25,000字以内。
(3)書式は自由ですが、Microsoft Word文書で作成。
(4)論考は、原則として、
   a.ハードコピー(紙の打ち出し原稿)、
   b.データの2種類を電子メールで提出。
(5)データは、
   a.Microsoft Wordファイル、b.PDFファイルの2種類を提出。
   もし専用のフォントがあった場合は、フォントも合わせて提出。
(6)公益目的のため、研究成果報告論考を紙面およびWebにて公開することがある。

【c】分野の研究助成に関しての申請注意事項
助成金額 100万円を上限とする。(出版に関する直接経費として)
助成対象 研究者個人が、学術研究の成果を公開するために刊行しようとする学術図書
刊行方法 原則、紙媒体で刊行するもの
募集資格 原則、大学専任職をもたない、若手研究者
申請に際して注意事項
応募者は本会所定の申請書の他に以下の点に注意し必要な書類を提出すること。
○申請時に「完成した原稿等」を提出すること。(データ可)
○申請に当たっては、出版予定原稿が学術出版に値するか「査読報告書」を提出すること。(署名捺印の原本を提出)
○申請に当たっては、見積書を徴した上で出版社を選定し、提出すること。
○申請に当たっては、「出版計画書」および出版社による出版承諾書を提出する必要があります。(署名捺印の原本を提出)
○本助成を受けて刊行された図書は、本会に規定冊数提出する必要があります。。
○以下のものは助成対象とならない。
(1)既に類似の成果が刊行されているもの。
(2)既に、学術雑誌等で公表されている論文を、一貫性がなく単に集成し刊行するもの。
(3)学術研究の成果とは言い難いもの。(翻訳書・教科書・一般書など)
(4)大学、研究所等の研究機関及び学術団体等が事業として刊行すべきもの。
(5)出版社等の企画によって、刊行されるもの。
(6)十分に市販性があるもの。
その他、出版等に関わる詳細については、個々に対応することとする。
 
6.その他の申請条件
  (1)申請者は、令和6年度の研究完了まで(令和7年3月31日まで)日本所在の大学、研究機関等に籍を置き、日本に在住できる者に限る。
(2)申請者は、当該研究について、学会誌および他の出版などにて発表を行う場合は、本財団の研究助成を受けたことを
   明記しなければならない。
(3)他の助成団体から助成を受ける研究と実質的に同じ内容の研究は、対象とならない。
(4)令和6年度の日本学術振興会特別研究員に採用される者は、対象とならない。
(5)申請は、1個人または1団体1研究計画に限る。
(6)過去に本財団から助成を受けたものは、原則申請できない。。
(7)原則提出された書類は返還いたしません。但し【c】申請に関しては、「完成原稿」のみ返還いたします。その際には「返還希望」と明記のこと。
 
7.申請書
  (1)所定の書式「令和6年度 一般財団法人 仏教学術振興会 研究助成申請書」を以下よりダウンロードし、申請する。
   
PDFファイル
令和6年度一般財団法人仏教学術振興会研究助成申請書.pdf
   
Wordファイル
令和6年度一般財団法人仏教学術振興会研究助成申請書.doc
 
(2)申請書は、原則として、申請書類一切をa.ハードコピー(紙の打ち出し原稿)、b.電子メールによるデータの2種類
   を提出。原則、署名捺印部分に関しては、PDFファイルを作成してデータでも提出のこと。
  (3)電子メールの場合は、a.Microsoft Wordファイル、b.PDFファイルの2種類を提出して下さい。もし専用のフォントが
    あった場合は、フォントも合わせて提出。
 
8.申請受付期間
令和6年(2024)6月1日から7月1日郵送・メールでのデータ<必着>とします。
 
9.選考方法と結果の通知、および個人情報保護について
選考に関しては、本財団選考委員会にて決定し、令和6年(2024)9月下旬に各自に通知する。
提出いただきました、個人情報に関しましては本助成に関してのみ利用し、収集した情報の漏えい、滅失又はき損の防止その他収集した情報の適切な管理のために必要な措置を講じます。
 
《送付先》
  一般財団法人仏教学術振興会研究助成係
〒170-8470 東京都豊島区西巣鴨3-20-1 大正大学綜合仏教研究所内
TEL・FAX 03-5394-3036
 
《お問い合わせ先》
  下記の電子メールアドレスのみにて受け付けます。電話での問合せは行っておりません。
E-mail:bgs-foundation@butsugakushin.org
 
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